光化学と高分子化学の組み合わせにより人工光合成の実現を目指します。
			研究の目標は太陽光エネルギーを用いて水を水素と酸素に分解することです。
			人工光合成に関する研究はすでに40年以上も前から世界中で行われていますが、
			まだまだ実現への道のりは長いものです。
この人工光合成の初期過程において
			①希薄な太陽光エネルギーをいかに効率よく反応中心に集めるか(エネルギー移動)
			②電子移動反応後の逆電子移動反応をいかに抑制するか(長寿命電荷分離状態の達成)
			③複数の電荷分離状態を利用して、水を水素と酸素に分解する(多電子酸化還元反応)
			これらの3つが大きな課題です。
当研究室ではこの課題の実現のために世界で初めて飛石型共役系という概念の高分子を合成し、
			これを高分子ワイヤーに用いて検討しています。
			また、狭バンドギャップポリマー(世界最小)という共役系の拡張したポリマーの研究も行っています。